OrchestraPrimaサックスパートのつくねです。
今回、事務局の影武者としてちょこちょこお手伝いをさせて頂きました。
今までの想いを全部書き連ねたら、薄い本が一冊できあがるレベルなので
抜粋してほんのすこし制作側のお話を残しておきたいと思います。
長い長い独り言なので、気が向いたときに読んでみてください。
初めてこの演奏会のお話を聞いたのは、確か1月末くらいだったと思います。
アイマスの映画を見終わって、はぁぁいおりんハスハスってなってるときに
こわいお兄さん二人に呼び出しをくらいました。(嘘だけど)
最初は、フライヤー作成の依頼をいただきました。
フライヤーを作るにあたっては、演奏会のコンセプトが重要となるので
その辺を突っ込んでお聞きしたのですが、その時は結構漠然としていたように思います。
そこで少し整理をして、”おかしいことを真面目にやる”というテーマを一つ決めました。
「才能の無駄遣い」「先生なにやってんすか」「愛すべきバカ」などのタグをリアルでやってみる、
パッと見はすごく普通なのに、よく見ると変というギャップ萌(?)を目指しました。
そこで出来上がったのが、あのフライヤーでした。
パッと見は、クラシカルな演奏会風を目指したつもりです。
でも、この演奏会のコンセプトはそこで終わりませんでした。
メンバーが決まって、練習を重ねて、段々とみんなが仲良くなってくると
自然と想いの方向性がまとまってきます。
りんちゃんが呟いていましたが、内からコンセプトが決まってくるというのは
後付と言われるとそうかもしれませんが、みんなで作り上げてる感があって
とても素敵なことだなぁと思いました。
例えば、NNSBの最初の入場セッション(内輪では茶番と呼んでいましたがw)
もちろん、木原さんの頭の中で考えられた演出だったかもしれませんが
NNSBの練習中、毎回自然とセッションが始まるメンバーの熱いノリがあったからこそ
生まれた演出だったのかなと思っています。
例えば、KohMeiさんがよくいう動画はコメントがついて完成という想いが
ニコニコ超パーティーなどを通して、演奏は観て聴いてる人たちの反応があって完成という形に繋がって
今回の、観客参加型演奏会の形が生まれたのかなと思っています。
(この辺はわたしの勝手な妄想なので、ご本人たちの意図に反していたらすみません)
こうして、表面上はうまく盛り上がってるように見えた演奏会ですが、裏作業は本当に大変でした。
定期的に開催されている演奏会ではなくいわゆる一つの企画物なので全てが初めて、
複数団体による合同演奏会なので全部の統率をとる必要があり、
オフ会などで大人数の合奏経験はあっても、客入りの「演奏会」経験が少ないメンバーも多く
何をすれば演奏会が出来上がるのかもあやふやなまま、タスクリストはいつも山積みでした。
わたしも、フロントスタッフ、ステージスタッフ、フライヤー制作など
それぞれのポジションでの業務経験はそれなりにありましたが、
全部を見なければいけない、加えて演奏もしないといけないというのは流石に初めてでとにかく時間が足りませんでした。
正直相当しんどかったです。
本業も炎上してたし、かつてないほどパンクしました。
しなくてもいい喧嘩もしたし、かけなくてもいい迷惑もかけたし、
本番直前まで当日が迎えられるのか自信がなかったし、
ずっと寝て起きたらGWは終わってて欲しいって思ってたし、
終わった直後も、とても演奏会やってよかったなんて思える心境ではありませんでした。
でも、みんなの感想を見てたり、お客さんの反応を見たりして(まだアンケートは読んでないんですが)
とにかく楽しかったっていう想いが伝わってきたり
TwitterのアカウントにNNPPありがとうってつけてくれる人がたくさんいて
もちろん、自己満のステージではいけないのだけれど
演者にありがとうって言ってもらえる企画ってすごい嬉しいなぁと思いました。
色んな部分で無理して手伝ってもらったスタッフ陣にも、
大変だったけどやってよかったって言ってもらえて
初めて自分でもやってよかったんだと思うことができました。
今回、運営上層部にはなるべく奏者に負担をかけたくないから
使える部分は外部(業者とか)を使って欲しいと言われていたのですが
個人的な信念として、(というかこれも途中から生まれた自分コンセプトなんですが)
仲間とつくり上げる演奏会というテーマがあったので
できるだけ、今まで一緒にやってきた信頼できる仲間で完成させたいという想いで
意地になって仲間内にお願いしてしまいました。
結果的に奏者に負担がかかり、自分含めてリハーサルにほとんど参加できない事態になってしまったのですが
それでも、このメンバーでなければこの演奏会は出来上がらなかったと思います。
外部スタッフも、なかなか人員が集まらず苦労していたなか、旧知のと言ったら大げさですが
楽器仲間のみなさんにお手伝いいただけて、心の底から嬉しかったです。
本当に感謝してもしきれません。
色々心残りもあるのですが、まだまだよくできた可能性があるということで
前向きに閉まっておこうと思います。
演奏会は終わりましたが、最近活発になったいわゆるサブカル系演奏会の中でも
本演奏会はちょっと逸脱した存在であったのではないかと思います。
これが良いか悪いかはさておき、音楽を楽しむ場としてはひとつ新しい形を提案できたのではないでしょうか。
楽器で繋がった仲間は一生モノだと思います。
楽譜が読めることは、一つの言語を話せるのと同じくらいの価値があります。
今回の演奏会を機に、PrimaメンバーとNNSBメンバー、スタッフ、お客さんなどなど
色んなところでつながりが増えて、どんどん新しい輪が広がっていくことも
演奏会を開催するひとつの意味だったと思います。
これからも、楽しいこと、新しいことをみんなでつくって行けたらいいですね。
もうちょっとだけ続くんじゃ。(作業的な意味で)